2021年夏至「すべての物に神は宿る」あなたも私も“おむすび”です!

お空の上のお話

あなたには強く信じているものはありますか?

私はとくに特定の宗教を信じている人間ではありません。

でも以前から感じていたことがあり、それは「信仰がある人は強い」ということです。

悲しみに打ちひしがれるようなことがあった時、信じる気持ち・祈る気持ちというのは、こんなにも人を強くしてくれるものなのかと信仰を持つ人達のものごとに真摯に向き合われる姿に感銘を覚えます。

私自身、特定の宗教の信者ではないけれど、思い返すと信仰はすぐ側にあったような気がします。

幼少期は神社の中にある幼稚園に通っていて、中学・高校は仏教・浄土真宗の学校でした。大学はキリスト教・カトリックで、結婚式も大学のチャペルであげました。なんだかこう書くと敬虔な信者の方に、怒られそうなゴチャマゼな経歴ですが…。

でも、そこが、なんだか日本人的ですよね。これが、海外で特定の信仰を持っている方にとっては、きっとすごく違和感のあることなんだと思いますが。

じゃあ、私自身、特定の宗教の信者でないからといって「信仰はないのか?」と聞かれると、やはり行事や受けてきた宗教教育の中で自然に染み付いているもの、大切に思っていることはあって、信じる気持ちは自分の中にあるような気がします。

年齢を重ねてきて、不安になる時、心細くなる時、「自分にも信仰があれば…」と思うことがあります。私にとっては、息子こむすびが語ってくれる神さまの話が、もはや1つの信仰や生きる指針になっているような気がします。

じゃあ、こむすびが語ってくれた神さまを信じるには
どの宗教を信じればいいの?
どこに祈りに行けば良いの?

私の旦那さん、こむすびパパに聞いたら「う~ん、きっと一神教ではないはずだよね。八百万(やおよろず)の神だから…神道か?やっぱり神社かな。」と言っていました。スピリチュアルなことには一切関心のないこむすびパパですが、この時はめずらしく真面目に考えてくれました(^_^;)

こむすびに「ねえ、あなたが話してくれた神さまは一体どこにいるの?」と聞いたら「どこにでもいるよ。人間がいるところには必ずいる。」と言うのです。
物にも人にもどこにでも神さまは宿っていると。

こむすびが語ってくれる神さまは人が感じようと思えばどこにでもいて応えてくださる神さまなのです。

こむすびの話=神道ではないかもしれませんが、日本に古くからある信仰というのは、日本人の精神性をあらわしていて、心が迷うようなことがあったときに、より処になってくれるものなのかもしれません。

”ムスビ”という言葉にコメられた意味

日本神話によると、世界が初めて天と地に分かれた時、天上の高天原に三人の神が生まれました。それが『三柱の神(造化三神)』と呼ばれているモノを生み成す神さまです。この神さまには性別はありません。

天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
高皇産靈神(タカミムスビノカミ)
神皇産霊神(カミムスビノカミ)

高皇産靈神(タカミムスビノカミ)は、日本神話において2番目に生まれた神です。この神さまを御祭神とする神社にお参りしてきました。墨田区にある高木神社です。

高木神社のいたる所に、おむすびのモチーフが!単なるダジャレではなく、おむすびの語源が、タカミムスビノカミだといわれていることからおむすびが使われています。

絵馬や御朱印、お守りも、おむすびモチーフで本当に可愛いですよ💗

おむすび御朱印は15日のみ

ムスヒ・ムスビという言葉には、色々な意味が込められています。漢字でも「産霊」「産巣日」「産日」「産魂」「結び」と様々にあらわされます。

ムスは苔がむすの「生す(ムス)」。万物が生まれることを表し、ムスという字にがつく­とムスコ(息子)になり、がつくとムスメ(娘)となります。🍙

ヒは「太陽・日」ともいわれる。

こむすびが、魂がお空の上でどのように生まれるかについて説明してくれたことがありました。
お空の1番上に太陽があって、そこに神さまがいる。魂の大きな塊(かたまり)がその神さまの中に入る。神さまからありがたい光が、米粒みたいに出ていて、それが魂の材料になる。神さまから出る光があたると植物もうまれる。1番上の神さまから出た光を別の神さまが握って形にしたものが魂。その魂は三角でおむすびの形をしている、と。
くわしくは、こちらの記事で↓
魂はおむすびの形? | おむすびDAYS (kamisamakaranookurimono.com)


ムスビという言葉を調べると、こむすびが話してくれた魂がうまれる情景をそのまま表しているように感じます。魂がうまれるまでのことを絵に描いて説明してくれて、あれこれ話し合ったこともありました(^_^;)


大ヒット映画「君の名は。」の中にこんなセリフがあります。主人公の女の子、三葉の家では組紐を編んでいるのですが、おばあちゃんが語るセリフが物語の大切なメッセージになっているのです。

土地の氏神様をな、古い言葉で
むすびと呼ぶんさ。

この言葉にはいくつもの
深い意味がある。

糸を繋げることもむすび

人を繋げることもむすび

ぜんぶ同じ言葉を使う。
それは神さまの呼び名であり、
神さまの力や。

わしらのつくる組紐もせやから
神さまの技。時間の流れそのものを
表しとる。

縒り絡まってかたちを作り
捻れて、絡まって、時には戻って
途切れ、また繋がり…

それがむすび。

水でも米でも酒でも
人の身体に入ったもんが
魂に結ぶつくことも
またむすび

ムスビという言葉には、本当にたくさんの意味がコメられているんですね…。

「むすび」という言葉自体が神さまを表している。日本では万物に神が宿ると考えられていて、古来の日本では「結び目」にすら神が宿ると考えられていた。人間である私たちも神さまがギュっと握って作ったおむすびだから、私たちもまた神である。

神=むすび=人間

すなわち
あなたも私もおむすびで、神が宿っているのです🍙


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